第3章
見出し部とプログラム終わり見出し
3.1 概要
見出し部の書き方は以下のとおりである。
書き方
IDENTIFICATION DIVISION.
PROGRAM-ID. プログラム記述項.
[ AUTHOR. [ 注記項 ] … ]
[ INSTALLATION. [ 注記項 ] … ]
[ DATE-WRITTEN. [ 注記項 ] … ]
[ DATE-COMPILED. [ 注記項 ] … ]
[ SECURITY. [ 注記項 ] … ]
構文規則
- 見出し部の最初の段落は、プログラム名段落でなければならない。プログラム名段落には、プログラムの名前を書かなければならない。
- プログラム名段落の後には、AUTHOR段落、INSTALLATION段落、DATE-WRITTEN段落、翻訳日付段落またはSECURITY段落を書くことができる。これらの段落は注記項を書くための段落であり、廃要素である。
3.2
プログラム名段落(PROGRAM-ID)
プログラムの名前を指定する。
書き方
PROGRAM-ID. プログラム名 [ IS { COMMON | INITIAL
} PROGRAM ].
(※) SIT
COBOLは、COMMON、INITIAL指定は未サポートである。(INITIALIZE指定はサポート予定あり)
構文規則
- プログラム名に、プログラムの名前を指定する。
- COMMON句は、内部プログラムにだけ書くことができる。
- プログラム名は、利用者語の規則に従って書かなければならない。
一般規則
- プログラム名に指定した文字列が、原始プログラム、実行用プログラムを識別するための名前になる。
3.3 翻訳日付段落(DATE-COMPILED)
書き方
DATE-COMPILED. [ 注記項 ] …
一般規則
この段落の見出し(DATE-COMPILED)を書くと、翻訳時に出力される原始プログラムリストに翻訳日付が挿入される。原始プログラムリストでは、翻訳日付段落は以下の形式に置き換えられる。
DATE-COMPILED.翻訳日付
(※) SIT COBOLはメモのみである。
3.4
プログラムの終わり見出し(END PROGRAM)
プログラム終わり見出しは、プログラムの終わりを指定する。
書き方
END PROGRAM プログラム名
構文規則
- プログラムの名前は、先行するプログラム名段落で指定したプログラムの名前と同じでなければならない。
- 見出し部のプログラム名段落とプログラム終わり見出しは、対にして書かなければならない。例えば、プログラムAがプログラムBを含む場合、プログラムBのプログラム終わり見出しはプログラムAのプログラム終わり見出しよりも前に書かなければならない。
- プログラム名は、利用者語の規則に従って書かなければならない。
(※) SIT
COBOLは入れ子プログラムは未サポートであり内部プログラムを書くことができない。このためプログラム終わり見出しは1つしか書くことができない。
一般規則
- プログラム終わり見出しは、プログラムの終わりを指定する。
- 翻訳単位中に内部プログラムを書く場合、その翻訳単位中のすべてのプログラムに、プログラム終わり見出しを書かなければならない。
- 内部プログラムのプログラム終わり見出しの次には、以下のいずれかを書かなければならない。
- 別の内部プログラムの見出し部の見出し
- その内部プログラムを直接に含むプログラムの終わり見出し
- 2つ以上の翻訳単位を続けて書く場合、以下の規則に従ってプログラム終わり見出しを書かなければならない。
- 最後の翻訳単位以外では、翻訳単位の終わりを示すプログラム終わり見出しを書かなければならない。
- 最後の翻訳単位の終わりを示すプログラム終わり見出しは、省略することができる。
(※) SIT
COBOLは入れ子プログラムは未サポートであり内部プログラムを書くことができない。